京都は学区制を採用していて、城山台の人が通える高校って?の記事でまとめました。
ここからいよいよどこの高校に行くのかを選択していくわけですが、調べていくと試験にもいろいろな種類があることがわかってきました。
前期/後期、A方式/B方式‥ナンデコンナニ フクザツ ナノ‥
というわけで今回、なるべくわかりやすーく書いていこうかと思います。
前期選抜/中期選抜の大きな違い
■前期選抜とは?
2月中旬に実施される”多元的な評価尺度による選抜”です。というとても分かりにくい説明が公式でされています 笑。分かりやすく噛み砕くと、
” 学力検査 + 内申点 + その他 ” で評価するということです。
もっと噛み砕いていうなら、
” 当日の試験点数 + 内申点 + 人間性 “ で評価しますよ、ということです。
人間性とは、面接や作文、活動報告書を通してその人がどのような考えをもっていて、これまでどのような行動でどのような結果を残してきたか。を問うものです。
■中期選抜とは?
3月上旬に実施される入試制度です。一般的にイメージする入試が中期選抜であり、合格人数が多いのも中期選抜となります。具体的には、
” 当日の試験点数 + 内申点 “で評価します。
前期選抜との大きな違いは” 人間性 “を評価するか否かという点です。さらに、当日の試験対象教科と内申点の加点割合も大きな違いとして抑えておきたいポイントです。※詳細については後述。
大きな違いとして1点気をつけておきたいのは、前期選抜で合格した場合、中期選抜は受験できない(専願になる)という点は最初に抑えておいてくださいね。
前期選抜の試験内容と配点
前期選抜には「A方式」「B方式」「C方式」があります。城山台から通える高校の普通科に限定すれば「A方式」「B方式」のみとなりますので「C方式」については説明を省きます。
各詳細な説明にいく前にあなたが目指す高校がどのような方式を採用しているのかをまず抑えましょう。戦いに勝つにはまず相手をよく知ることが大切ですね。
城山台から目指せる高校[普通科]の前期選抜
高校 | 選抜方式 | 募集割合 | 学力検査 | 報告書 | 人間性 | 配点 | ||||
国 | 数 | 英 | 面 | 作 | 活 | 学力:報告書:人間性 | ||||
南陽 | A | 30% | ● | ● | ● | ● | - | ● | ● | 150:135:100 |
城南菱創 | A | 50% | ● | ● | ● | ● | ● | - | ● | 150:135: 30 |
莵道 | A | 30% | ● | ● | ● | ● | ● | - | - | 150:135: 30 |
西城陽 | A1 | 20% | ● | ● | ● | ● | - | - | - | 150:135: 30 |
A2 | 10% | ● | ● | ● | ● | ● | - | ● | 150:135:100 | |
東宇治[英語] | A1 | 10% | ● | ● | ● | ● | - | ● | ● | 150:135:120 |
東宇治[文理] | A2 | 20% | ● | ● | ● | ● | - | ● | ● | 150:135:120 |
久御山 | A | 30% | ● | ● | ● | ● | ● | - | ● | 150:135: 90 |
田辺 | A | 20% | ● | ● | ● | ● | ● | - | ● | 150:135:140 |
B | 10% | - | - | - | ● | ● | ● | ● | ー:100:200 |
|
城陽 | A | 20% | ● | ● | ● | ● | - | ● | ● | 150:135: 50 |
B | 10% | - | - | - | ● | ● | ● | ● | ー:135:270 | |
木津 | A | 20% | ● | ● | ● | ● | ● | - | ● | 150:135:150 |
B | 10% | - | - | - | ● | ● | ● | ● | ー:135:220 | |
八幡 | A | 70% | ● | ● | ● | ● | ● | - | - | 150:135: 60 |
※面…面接、作…作文、活…活動報告書
作文あるやん…昔から苦手…
面接かぁ~…うまくしゃべれるかなぁ…
活動報告書?なにそれ。
…いろいろ疑問はあると思いますが、大丈夫です、これからゆっくり説明していきま…す?
試験方式を勉強しても役に立たない
はい、のっけからやる気のなくすこと言いましたー 笑。でも、ちゃんと説明はするので一緒にみていきましょう!ただ、説明する前にこのタイトルの真意について少しだけ説明しますね。
A方式は学力試験と内申点が必ずあって、A高校では面接があるけどB高校では作文と活動報告書の提示が求められます。配点割合はA高校では学力試験:内申点:人間性=150:135:30で、B高校は150:135:140…
仮にあなたがA高校志望の場合、B高校の配点割合や試験内容に興味がありますか?B高校は面接がなくていいなぁ…くらい思うかもしれませんけどあまり深く知ろうとはしないですよね。それはあなたが戦いを臨める相手は一校だけだからです。スポーツでいえばボクシングや柔道のような個人戦です。戦う相手”一人”の特徴をじっくり研究することが勝つことの第一歩になります。
あまりしっくりきませんか?
みなさんもお気づきだと思いますが、選抜方式には「A方式」「A方式1型」「A方式2型」「B方式」の4種類がありますね。今は便利な世の中なのでネットでは調べればほとんどのことがわかります。「A方式1型 2型 違い」と検索すればでてきますね。だいたいそこにはこう書かれています。
A方式1型は【学力検査 + 報告書 + 面接】
A方式2型は【学力検査 + 報告書 + 面接 + 活動実績報告書】
上の表と照らし合わせてみましょう。西城陽高校はA方式1型とA方式2型を採用していますが、A方式1型には面接がありません。面接がないどころか人間性を見る項目がそもそもありません。一方、A方式2型は学力検査 + 報告書 + 面接 + 活動実績報告書とネットで検索した通りの内容となっています。次に東宇治高校。西城陽高校と同じくA方式1型とA方式2型を採用していますがどちらも面接はなく、学力検査 + 報告書 + 作文 + 活動実績報告書となっています。
結局、学校によって違う。
ということなんです。
まだ不安があるという方。上の表の選抜方式をクリックすると平成30年度京都府公立高等学校入学者選抜「前期選抜等実施要項」に飛ぶようにリンクを貼っておきました。ネットでむやみやたらに選抜方式の違いを検索するより志望校の実施要項をじっくり見るほうがはるかに有利で良い戦いを挑む準備ができますよ。
試験方式、その違い
試験方式を勉強しても意味がないと言いつつ、試験方式について説明すると約束したのでちゃんと説明しますね 笑
選抜方式は大きくわけて「A方式」「B方式」の2つに分かれます。
■A方式
A方式は ” 学力検査 + 内申点 + 人間性 ” で評価します。
このA方式を受験する学生が一番多いですが、一番ややこしいのもA方式です。なぜなら試験科目と配点が学校によって違うからです。実際の高校を例にみていきましょう。
[南陽高校]
これは上記表の抜粋と京都府教育委員会が発表している実施要項の抜粋になります。
まず着目してほしいのが「配点比率」です。学力検査:報告書:人間性=150:135:100とほぼ均等の割合で評価されます。つまりバランスの取れた人間を重視する、ということです。
[莵道高校]
南陽高校とは異なり配点比率が、学力検査:報告書:人間性=150:135:30と人間性の評価比率がとても低いです。人間性なんてどうでもいいというわけではなく、それもよりも学力を重視していますよ、ということです。
このようにA方式でも高校によって力を入れて取り組んでいる内容が違うということです。
考え方によっては、面接や作文が苦手という人は莵道高校のような配点比率を設けているほうがいいのかもしれません。
■B方式
B方式はいわゆるスポーツ推薦的な要素が強いです。なので学力検査はありません。よく学校に部活動の垂れ幕があったりしますが、そこにはよく「〇〇部、全国大会優勝!」など書かれていませんか?そうです、スポーツに力を入れており、スポーツを通して世に打って出るという点を重視している高校です。気をつけたいのはA方式とは違いB方式には入学後の制約があります。それは指定部活動への入部です。やはりスポーツ推薦ということでその道で活躍してくれる人材を採用します。その部活での活躍を期待されて合格を出しているのに違う部に入部されるとそもそもの目的が破綻してしまいますよね。
大きな違いについて、これくらいを抑えておけば十分です。それよりも合格を目指す者としては配点比率を理解し、それに合わせた対策を実施すること重要です。A方式でも配点比率が異なるようにそれぞれの高校で重要視することが違っています。そのことを念頭において行動することが1%でも合格へ近づける近道といえます。
それよりも、重要なこと
前期選抜を受ける人の特徴には大きく3つあります。
1. 1日でも早く受験戦争を終わりたい。受けなきゃ受からないから一か八かで受験する。
2. 理科と社会が苦手だから、国語/数学/英語で勝負する!
3. 受かればラッキー。それ以上でもそれ以下でもない。
3の人はかなりドライですね…笑 でも、前期選抜に重要な心構えは「3」です。前期選抜は落ちて当たり前、受かれば儲けもの。くらいの気持ちで臨んでください。理由は2つです。
1. 募集人数が少なく、倍率が高くなる。
2. 受けた時点で結果が気になって中期選抜に身が入らない。
とくに危険なのは「2」です。人間ですからどうしても「期待」をしてしまいます。周りには「絶対受からんわ~」とか言っておきながら(ワンチャンあるかも…)なんて。前期選抜は倍率も高く、数人に一人しか通らない試験です。あくまでも中期選抜が本番という意識を絶対忘れてはいけません。前期選抜の結果が気になるあまり中期選抜までの間、勉強をするでもしないでもなく…ただただ時間が過ぎてしまうというのは一番最悪です。もしあなたがこのような傾向な人なら思い切って前期選抜は受けないほうが得策かもしれません。
といことで今回は前期選抜の概要と前期選抜との向き合い方について書いてきました。いかがでしたでしょうか?高校入試は人生を大きく左右する1つの分岐点です。だからこそ慎重に取捨選択する必要があります。そして、もうひとつ重要なこと…それは…次回!(書き疲れました・・・笑)
では、ご質問があればコメント欄へお願いしまーす!