さて、格安スマホ、本気出して考えてみた(前半)で格安スマホに乗り換えたときにどれくらいお得になるのかの料金シミュレーションやau、ドコモ、ソフトバンクの大手キャリアとの品質比較について書いてきました。今回は大手キャリアから格安スマホに乗り換えるときの素朴な疑問や注意点について書いていきたいと思います。
悩んだ格安スマホ会社は2つ
みなさんの中にもある程度、格安スマホ会社を選んでおられる方もいるかもしれません。勿論、わたしと違う趣旨や目的の方もいらっしゃると思いますので最初に私が悩んだ会社と最終的に決めた会社をお伝えしておきます。この記事を読むか読まないかの参考にされてくださいね!
私が最後まで悩んだ会社は…UQモバイルとマイネオです。
なぜUQモバイルとマイネオだったのか。それは、
au回線を利用したかった。
格安スマホだからといって通信速度を諦めるのはイヤ。
今のスマホをそのまま使いたかった。
とことん安さにこだわりたかった。
「au 格安スマホ」と検索すると、UQモバイルやマイネオ、そして、楽天モバイルなどの比較サイトがでてきます。そこには各社の料金比較、通信速度比較、プランやサービスの比較、そして最後には「あなたにあったものを選ぼう」という雰囲気で紹介されています。詳しく書かれているので勉強にはなりますね。ただ、読み終わったあとに結局、どの格安スマホ会社にしよう・・・ ってなるんですよね…よくよく考えてみると今の携帯会社を選んだときも乗り換え割引に惹かれて変えてましたし、プランがどうこうよりもそういう一過性のお得感で選ぶことが多かったなぁと思い返してました。
ということは・・・
ということは、今できていることが概ねできれば問題ないってことに落ち着きました。私が満たしたかった4つのうち以下の2点はUQモバイルでもマイネオでもまずはクリアです。
au回線を利用したかった。
今のスマホをそのまま使いたかった。
少しここで前回の復習です。格安スマホ会社は大手キャリアが建設した通信網を利用しています。なので、今お使いのキャリアで十分な電波が届いているなら全く問題ありません。格安スマホ会社だからといって電波が弱いとか使えるアプリが制限されるとかは一切ありません。
格安スマホだからといって通信速度を諦めるのはイヤ
これも私が満たしたいうちのひとつでした。では、どれくらいの通信速度がでれば今のauキャリアと同じくらいだと感じることができるのでしょうか?格安スマホ、本気出して考えてみた(前半)でも触れていますが、5Mbpsの速度がでれば体感的に大手キャリアとなんら遜色ないと思っていただいて結構かと思います。マイネオはお昼[12時-13時頃]と夕方[18時-19時頃]は通信速度が著しく遅くなります。つまり利用者が集中する時間は比較的速度が落ちてしまう、ということです。なにを利用したときに遅く感じるまたは使い物にならないのか、をまとめています。
10時 | 12時 | 17時 | 22時 | |
---|---|---|---|---|
メール | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
Web閲覧 | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ |
Youtube(普通画質) | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
Youtube(高画質) | ◎ | × | 〇 | ◎ |
AmazonPrimeビデオ | ◎ | × | 〇 | ◎ |
◎:格安スマホ使っていることを忘れるくらい快適
〇:ふと我に返ったときに「少し遅い?」と感じる
△:格安スマホ使ってるな~と感じる
× :だめだなこりゃ
一方、UQモバイルは全時間帯においてauキャリアと通信速度は変わらないです。単純にスゴいです。あり得ませんが、いつの間にかauからUQモバイルに変えられていたとしてもわからないくらい大手キャリアと遜色ないくらいのクオリティで過ごすことができるでしょう。
格安スマホだからといって通信速度を諦めるのはイヤ。
この点ではUQモバイルが圧倒的勝利という感じでしょうか。
いつでも通信速度は快適に過ごしたい!という方はUQモバイル一択というとこでしょうか。
とことん安さにこだわりたかった
携帯料金を安くするために一番重要なのは ” 月々の支払い額を抑えること “ です。 当たり前やん、という声が聞こえてきそうですが、、、〇万円キャッシュバック!など思わず、おぉ!となる金額に目が眩んでしまいますが、月額料金の積み重ねがキャッシュバックを帳消しにしてしまうことを見逃しがちです。一時的なキャッシュバックは考えず、とにかく月額料金を抑えることを考えたほうがトータルコストは圧倒的に下がります。
但し、安ければなんでもいいというものではなく以下は絶対条件として考えていました。
- 電波がしっかり入ること
- 耐えれる通信速度であること(イライラを感じない程度)
- ネットも電話もできること
- 通信容量は最低3GB必要
1. 電波がしっかり入ること
格安スマホを運営している会社は大手キャリアが建設した基地局の通信網を借りて運営しているので、今利用しているキャリアで電波が問題なく入り、そして、格安スマホ会社でも同じキャリア回線を利用するのであれば全く問題ありません。この項目については余裕でクリアですね。
2. 耐えれる通信速度であること(イライラを感じない程度)
「格安スマホだからといって通信速度を諦めるのはイヤ」で書いているように今の大手キャリアと同等のスピードを望むのであればUQモバイル一択です。ただ、回線利用者が多い時間帯だけ我慢することができる状況であればマイネオでも全く問題ありません。お昼休みにガンガン動画見ます!っていう人は厳しいです。
3. ネットも電話もできること
これに関してはUQモバイルもマイネオも対応してます。もちろん、現在の電話番号もそのままで利用することができるのでどうぞ安心してください。
4.通信容量は最低3GB必要
私のなかで通信速度の次に一番気にするポイントでした。今、20GBプランで契約していて容量なんてなーんにも気にせず動画見まくり放題の生活をしています。そんな生活で一か月で実際使う容量は10GBちょっとです。それより以前のプランでは7GBプランでした。いつも月末付近に「容量足りるかな・・・」という生活をしていたときよりも半分以下の3GBへ変更しようとしているので一抹の不安はありますよね^^;これもほんのひと工夫することで大幅に容量を抑えて生活することができます。たとえば私はドラマや映画はAmazonPrimeで見ているのですが、事前にダウンロードができてデータ通信をせずとも動画がみれるため、家でダウンロードしてから出掛ければこの課題についてはクリアできます。また、YouTubeをガンガン見る人は”YouTube Premium”に加入することでAmazonPrimeと同じく事前にダウンロードができてオフライン再生が可能であるためデータ通信をせずとも動画がみれます。このように少しの工夫で絶対利用容量を抑えることができます。それでもやっぱり容量が足りないという方は途中でプランを変更したりしながら柔軟に対応すればいいだけですね。
で、結局、UQとマイネオのどっちが安いの?
マイネオのほうが年間約1万8千円程度お安くなるという結果になりました。
UQモバイルのホームページを確認すると、
1年目は1,980円とマイネオと400円くらいしか変わらないのですが、2年目以降は1,000円アップの2,980円になります。
一方でマイネオは、
契約後ずっと1,510円という破格の料金で提供されています。
価格以外に目を向けた場合、UQモバイルとマイネオの大きな差は“利用混雑時における通信速度”です。通信速度に関してはUQモバイルは大手キャリアと遜色なく利用することができます。一方、マイネオは利用混雑時は明らかに遅いと感じると思います。この差をどうみるのか。
「1万8千円多く支払ってくれれば、1年間通信速度を快適にしますよ」とUQモバイルの人から提案されたとき、あなたは1万8千円を払いますか?払いませんか?
ちなみにわたしは払いませんw
ということでわたしの最終的な結論はマイネオに決定しました!
大きく変わる携帯市場
2月25日、総務省は長期契約を条件に端末代金を安くする販売手法を禁止することを柱とした電気通信事業法の改正案をまとめました。また、格安スマホ会社に対抗して大手キャリアがカウントフリー(YouTubeなどの特定動画)などでデータ使用料カウント対象外とするプランを打ち出していますが、総務省がこれに対して規制を仕掛ける動きも出てきています。つまり、大手キャリアの価格抑制を図るための次々と施策を打ち出してきています。携帯市場では生き残りをかけた戦いが始まっているのです。ユーザーにとってよりよいものが提供されている今、そのよりよいものを選べるかどうかが重要であり、その結果が今後の携帯市場の在り方を決めていくのだと思います。